セリエ A に新たな世代のスター誕生か? インテルとミランの出身、19 歳の若手がプロデビュー 5 分で目を引く活躍を見せる

セリエ A セリエA ニュース
セリエ A

近年、セリエ A を長年応援してきたファンたちは、かつての偉大な選手たちの息子たちが活躍する姿を目にしてきました。マルディーニ、テュラム、シメオネ、キエーザ、コンセイソン、ウェアなど、多くの若手選手が、父親と同じ素晴らしい舞台で活躍しています。

9 月 26 日、新たな二世スター候補がイタリアでプロデビューを果たしました。コッパ・イタリアのブレッシァ戦に先発出場したのはケビン・マウッシ・マルティンスです。2000 年代にインテルで活躍し、宙返りのゴールセレブレーションで有名なオバフェミ・マルティンスの息子です。

■目利きのディレクターに才能を見出された


ケビンは 2005 年 1 月にミラノで生まれました。その時、彼の父親である「オバ・オバ」として知られるオバフェミ・マルティンスはインテルで活躍していました。サンプドリア戦で終了間際に 3 得点を挙げて 2 点差から逆転勝利を成し遂げたのは、ケビンが生まれた 22 日後のことでした。父親はその試合で逆転劇の幕開けとなるゴールを決めています。

トーゴ出身で歌手兼女優の母親を持つケビンは、8 歳の時にミランのユースに入団しました。これは当時のミランユース幹部で、現在はモンツァで同じ職務を務めているマウロ・ビアンケッシのおかげです。

マヌエル・ロカテッリ、ダヴィデ・カラブリア、トンマーゾ・ポベガ、ジャンルイジ・ドンナルンマ、ブライアン・クリスタンテ、マッテオ・ガッビア、ラウール・ベッラノーヴァ、アンドレア・ペターニャなど、これらの選手を発掘し育ててきたビアンケッシの眼力は明らかです。

そのビアンケッシに才能を見いだされたケビンですが、2018 年にはミランのライバルで、父親の古巣であるインテルの下部組織に入団しました。本人の話として『La Gazzetta dello Sport』が報じたところによると、クラブから出場機会を求めるなら移籍するように勧められたということです。

しかし、インテルではトップチームでのデビューを果たすことはありませんでした。ケビンは 2023 年 2 月にモンツァへ移籍しました。そしてプリマヴェーラチームに進み、今シーズンは 5 試合に出場して 2 アシストを記録しています。

■プロデビュー戦ですぐに得点を作り出す


その活躍のひとつが、トップチームのアレッサンドロ・ネスタ監督の目に留まりました。トップチームでの 2 日間の練習を経て、ケビンはブレッシァ戦のメンバーに選ばれました。それだけでなく、さらに試合でスターティングエ leven に起用されました。

そして、ケビンはプロデビュー戦でありながら、わずか 5 分で監督の期待に見事に応えました。右サイドで巧みにマークをかわし、ボールを深く運んでからクロスを入れ、ゲオルギオス・キリアコプーロスの先制点を作り出しました。最終的にモンツァは 3 対 1 で勝利し、ベスト 16 に進出しました。

■「すぐにネスタ監督の注目を集めた」


必要に応じて父親と同じようにセカンドトップの役割も果たせると言われています。しかし、ケビンの主なプレーエリアは右サイドです。

『La Gazzetta dello Sport』によると、ビアンケッシは「オスカル・ブレーヴィの下で、右サイドの攻撃と守備を行うことができるようになった。攻撃力も守備力もあり、FW に向けてボールを上手く送ることが彼の強みです。すぐにネスタ監督の注目を集めることができた」と、ケビンの活躍に賛辞を送っています。

マルディーニやビリンデッリといった「二世仲間」がいるチームで活躍を始めたことも興味深いです。何よりも、モンツァは故シルヴィオ・ベルルスコーニが 6 年前に買収し、アドリアーノ・ガッリアーニが運営し、ネスタが監督を務める、ミランの色が強いクラブです。そこでマルティンスの息子がデビューし、活躍を始めたことは、昔のことを知るファンの心を熱くさせること間違いありません。

もちろん、まだプロの世界に足を踏み入れたばかりです。それでも、ブレッシァ戦での活躍に続き、9 月 29 日のナポリ戦でも 87 分から途中出場し、セリエ A デビューも果たしました。少しずつ成長しています。イタリアのパスポートも持っているだけに、期待は高いです。

タイトルとURLをコピーしました