コモに所属する元スペイン代表 MF のセルジ・ロベルトのプレーが、最近大きな注目を集めています。
13 歳から在籍していたバルセロナを離れ、セスク・ファブレガス監督率いる昇格組のコモに加入したセルジ・ロベルト。デビュー戦となったセリエ A 第 2 節のカリアリ戦から、4 試合連続でプレーに参加しています。
コモは 24 日、第 5 節で強豪アタランタとアウェイで対戦。先制を許す展開もありましたが、後半序盤に一気に 3 点を奪い、3 対 2 で逆転勝利を収めました。
2 試合連続で先発したセルジ・ロベルトは、ブラジル人 FW のガブリエウ・ストレフェッツァの同点ゴールをアシストし、逆転勝利の大きな役割を果たしました。ボックス右手前でボールを受けると、見事なヒールパスでストレフェッツァに渡し、彼の鋭いシュートにつなげました。
この元バルセロナ MF の活躍には、スペインメディアも大きな反応を示しています。『マルカ』は「セスクのコモで新たなスタートを切ったセルジ・ロベルトが、まるで魔術師のようなアシストを披露」、『スポルト』は「セスクがセルジ・ロベルトを生まれ変わらせた」と高く評価しています。
試合後、セスク監督もセルジ・ロベルトに言及し、彼に対する大きな信頼を明かしました。
「彼は素晴らしいパフォーマンスを見せた。私にとってピッチ上で最高の選手だ。彼はチームにそのパーソナリティをもたらすためにコモに来たんだ」
「彼は我々が目指すことが簡単ではないことを知っていたし、私が多くを求めていることも理解している。ボールを持って前に出ていくことが重要なんだ」
「そういった選手がいることは、チームに自信をもたらし、試合の流れを作り出し、私が好きな形で前進することができる。チームのアイデンティティを確立し、困難な瞬間にあるチームを信じることができるようにすることが大切なんだ」
なお、レアル・マドリードから移籍した U-23 アルゼンチン代表 MF のニコ・パスも、2 点目のオウンゴールを引き起こすミドルを放ち、ガンビア代表 FW のアリュー・ファデラの 3 点目をアシストしました。元スペイン勢が活躍したコモですが、『Opta』によると、これが 2003 年 5 月以来、21 年 4 カ月ぶりのセリエ A での勝利となっています。