デ・ロッシの急遽解任に伴い、ユリッチ率いるローマが首位のウディネを破り、今季初勝利達成! ドフビクが 2 試合連続ゴールを含む 3 点を決める【セリエ A】

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セリエ A 第 5 節で、22 日にスタディオ・オリンピコで行われたローマ対ウディネーゼの試合では、ホームのローマが 3 対 0 で勝利を収めました。

開幕から 3 分け 1 敗と低迷したスタートを切ったローマは、今週のミッドウィークにデ・ロッシ監督を急遽解任しました。その後任には前トリノの指揮官であるユリッチ監督を迎えましたが、クラブトップによるレジェンドの解任に対して、選手陣やティフォージからの反発が強く、首位のウディネーゼをホームで迎え撃つこの試合当日には、スルーク CEO が急遽辞任するという混乱の中で、新体制初陣となりました。

ユリッチ監督は勝利が必須の試合に向けて、1 対 1 の引き分けに終わったジェノア戦から先発を 2 人変更しました。長期欠場のサーレマーケルスに代えてチェリクを、マヌ・コネに代えてペッレグリーニを起用しました。

オーナーのフリードキン・ファミリーに対する抗議の一環として、クルヴァ・スッドのティフォージがボイコットを行い、批判的なバナーを掲げるなど、不穏な空気の中で試合がスタートしました。

デ・ロッシ監督解任の責任を痛感した選手たちは、目を輝かせてアグレッシブなスタートを見せました。首位チーム相手に対して、ハーフコートゲームを展開していきました。試合開始直後に、ボックス内でエル・シャーラウィが突然決定機を作り出し、その後もピジッリ、ペッレグリーニなどのナイティブ選手たちが積極的なプレーでフィニッシュに関わっていきました。

3 バックのサイドのアンヘリーニョやマンチーニも攻撃に積極的に参加し、攻撃的な [3 - 5 - 2 (3 - 4 - 2 - 1)] を得意とする新指揮官の特徴も見られるジャッロロッシでした。そして、その勢いで先制点を獲得しました。

19 分に、ピジッリの縦パスを中央で受けたエル・シャーラウィが、左に流れるドフビクへ絶妙なスルーパスを送りました。これに応えて抜け出したドフビクは左足でシュートを放ち、ゴールの右隅にボールを入れました。

ドフビクが 2 試合連続でゴールを決め、先制後も前向きな戦いを続けるローマ。その後もアグレッシブな守備から縦に速い攻撃を仕掛け、ペッレグリーニやエル・シャーラウィ、チェリクがボックス付近で積極的にシュートを試みましたが、相手のしっかりした守備に阻まれ、追加点を得ることはできませんでした。

それでも、後半も攻勢を続けたローマは、立ち上がりにボックス内でディバラが PK を獲得しました。ディバラ自身が右隅に決め切り、幸先よく追加点を得ました。

この直後も波状攻撃からクリスタンテが決定機を迎え、きっちりとゲームをコントロールしていました。66 分には、絶好調のトヴァンにボックス内で決定的なシュートを浴びましたが、枠の右隅を狙ったシュートは、GK スヴィラルのビッグセーブで防がれました。

その後、69 分にはヒザを痛めたペッレグリーニに代えてバルダンツィを投入しました。この交代策は見事に奏功しました。70 分に、ドフビクのスルーパスでボックス左に抜け出したバルダンツィが、冷静に GK との一対一を制し、加入 2 年目で待望の初ゴールを決めました。

これで勝利を決定づけたホームチームは、殊勲のディバラやエル・シャーラウィ、クリスタンテを交代させ、スーレ、コネ、エルモソの新戦力をピッチに送り出し、このままクリーンシートで試合を締めくくりました。

そして、激動の数日間を経て、首位のウディネーゼに完勝したローマは、ユリッチ新体制の初陣を飾り、今季セリエ A 初勝利を収めることができました。

ローマ 3 - 0 ウディネーゼ
【ローマ】
アルテム・ドフビク (前 19)
パウロ・ディバラ (後 4 [PK])
トンマーゾ・バルダンツィ (後 25)

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